※2020年8月に執筆されました。

虐待のことを英語ではill-treatmentとも言う。新型コロナの終わりが見えない中、子育てにイライラを感じたり、些細なことで子供を怒鳴ってしまったり、時には手を上げてしまったりといった自己反省を聞くことがよくある。話すだけでも気が楽になったというのだが、家庭での夫婦の育児協力体制や、ストレスの抜き方、自己コントロールの方法などあらゆる方面から対策を考える必要がある。

私自身も子育て真っ最中の頃、長女10歳、次女8歳、長男6歳、次男4歳、三女3ヶ月といった黒部保育園?みたいな状況の中、平常な精神が保てず、必要以上に子供を叱ったり、子供達の前で不必要な夫婦喧嘩をしたり、泣いてみたりという経験があった。5人も子供がいるとこうなってもしょうがないと母に言ったら、「無責任に子供を産むからそうなるのよ」と言われた。アメリカでは子供への虐待に対する社会的責任は日本より重い。また一般の人々も子供を守るのは社会という意識が高い。

ある日ショッピングモールで次女がギャン泣きを始めどうにもならなくなった。私は次女の性格からなだめても聞かないと知っていたのでしばらくそのままほっておいた。ところが突然中年の婦人が現れ、「あなたが今この子にしている行為がわかっているの?」と聞かれた。答えるすきもなく「子供は泣いて親に何かを訴えているのだから、それを無視するのは虐待よ。」ときつく諭された。【後編】に続く

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

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