ボブもバスケットを楽しんでいます@インターナショナル・ランゲージ・ハウス

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南瀬谷、港南第三、任田小学校のキッズクラブでの「英語deバスケ」がスタートした。最初の2ヶ月ほどは、私も毎回外国人講師に同行した。一人で行かせると迷子になるリスクが高かったからである。当時はグーグルマップなどスティーブ・ジョブスの頭の中にもない時代だったので、毎回手書きの地図を書いて説明した。バスを利用するとなると停留所の表示が日本語なので、たえず案内板に目を凝らしていなければならなかった。一度、蒔田で体験イベントがあった際、講師から “ Hey, I can see big white Buddha just front of me” と言われた時には青ざめてしまった。講師が乗ったバスが大船まで行ってしまったのである。キッズクラブで始まった「英語deバスケ」は、外国人講師と子ども達のふれあいにも役立った。特に南瀬谷小学校はおやつの時間にも外国人を招待してくれたので子ども達と一緒にバスケ以外の時間も英語で過ごすことで交流が密になった。外国人の一人は焼きそばパンにびっくりしていた。まして青のりと紅生姜がパンの上にのっている、というのは未知との遭遇だったという。日本風の寒天風ヨーグルトもかなり不思議な食べ物のようで、あのサラサラ感と甘みのなさが苦手という外国人も多い。逆に日本人はアメリカのヨーグルトの「むっむっ」とした砂糖味に引いてしまいそうであるが。

「英語deバスケ」は口コミで広がり始めた。弘明寺にある南スポーツセンターでは、横須賀ベースからバスケチームの一部のメンバーに来てもらい、ストリートバスケ風のイベントを開催した。5名ほどのプレイヤーは全員黒人。真っ赤なジャージに真っ白なバッシュといういでたちだった。Hip Pop musicをBGMに子どもたちとショートゲームを楽しんだ。5名のうち1名が外履きのスニーカーしか持っていなかった。しかし南スポーツセンターは外履きでの入館はNG。しかたなくスリッパを履いてのプレイとなったのだが、さすがはプレイヤー!スリッパをパタパタさせながらもしっかりドリブルしていたのには、本当に感心した。子どもたちには「マネをしてはいけません!」ときっぱり一言…!

私はこの「英語deバスケ」をどうしても小学校の体育の授業に導入させたかった。教育委員会では特定の学校を紹介してもらえないので、一本釣りを試みた。ママ&べイビーリトミックに来ていたママから、自分の母親が現役の校長をしていると聞いていたので、まずは彼女に熱い胸の内を語ろうと決めた。

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黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

※数年前のILH Connectionのコーナーの一つとして寄稿された文章になります。

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