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最後はベットタイムと英語という重要な兼ね合いの時間。親としてはさっさとと寝てほしいのが本音だが、5分ほどをほんの読み聞かせに使おう。私のアドバイスは日本昔ばなしの英語バージョンである。アマゾンでも購入できる。園の紙芝居や読み聞かせの時間などですでに親しんでいるので、チンプンカンプンの英語よりは、なんとなく話の筋が分かっているので聞こうとする。ここはママかパパが読むことを勧める。「あれ、僕の知っているお話をママが英語で読んでる。」と思わせることで多少なりとも言葉に関心が出る。1ヶ月ほど毎日同じ本を読む。(土日はお休みしても良い)1ヶ月経ったらYouTubeで日本昔ばなしの英語バージョン動画を家族で見る。宅配ピザでも注文して家族で動画に集中するのも楽しい。
さて、毎日トータルで30分ほどのFamily English timeであるが、学校以外の場所で英語を話すという行為は、生活の中でどう英語を使うかとも結びついて習慣になれば楽しい。もちろん実際にこれが毎日のリズムとなって実行されるには多少の時間と忍耐が必要であるが、1週間に一度英語塾に通うよりは何十倍もの効果があることは間違いない。日本の子供達の英語学習はHow are you? What is your name? What is this shape? の繰り返しでは先に進まない。
黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)
2023年8月に執筆しました。