弊社CEO黑部@ILHサマー・ショー

2023年2月に執筆しました。

ランゲージの保護者のほとんどの方はなんらかのお仕事に従事しているか、あるいはお家で何かと忙しい毎日を送っていると思う。どんなお仕事にしろ問題になるのが子育てと仕事をどう両立していくかの悩みは親になった瞬間から発生する。私も子育てに翻弄されていたその昔、朝6時にはお弁当を作り始め、子供たちが起きてくると、なんだかんだと後から後から事が起こりやっと学校に送り出し、家の掃除をする時間もなく、ママのすっぴん顔から、会社用のメイクをして、いざ出勤となるのだが、必ずといっていいほど子供の学校から連絡が来て「黒部さん、先週お願いした給食用エプロンのお洗濯、お子さんに渡されましたか?」返事は「あっすみません。忘れました。」の連続だった。時には幼稚園から「お母さんはもっとお子さんの園での予定を把握していて下さい。」と言われ、園でカレーの日というのがあって、園児がカレーを作り、ご飯だけ家から持ってくることになっていた。そんなことは全く忘れていた私は、前の晩に余ったカレーをおご飯の上にのっけて子供に持たせた。園児たちがお弁当箱を開けるになって、うちの子のお弁当箱にはすでにカレーが!娘は当時4歳だったが、泣きそうに恥ずかしい瞬間だったと今でも話している。また個人面談の希望日を提出していなかったため、先生から電話がかかってきて「黒部さんはおお母さんにお便りを渡したと言っているのですが、、、」と聞かれ、ピアノの先生からは、先週息子さんはお休みされましたが、どうしましたか(息子は私に行ったと嘘をついていたのだが)と聞かれ、とにかく、催促、確認、苦情の連続だった。私の性格的なものがあるかもしれないが、いつも「なんとかなる」で子育てをしてきたような気がする。当時私は会社勤めをしていたが、基本的には子供の学校行事や子供たちに関わる、親としてしなければならないことは優先してやってきた。5番目の三女が3歳、次男が小学校3年生、長男が5年生、次女が中学1年生、長女が中学3年生だった。主人の母親が最大級の協力をしてくれたこともあって、子供が学校から帰ると家にはおばあちゃんがいるという環境はあったが、思春期を迎えた長男、次女はなかなかハンドリングが難しい時だった。そこで会社との契約は子育てを優先にした。具体的には勤務は10時から18時まで、残業はしない。土日出勤もしない。こ子供達の学校行事には参加するという希望を出した。会社側は理解してくれたが、ボーナスは支払わないということで合意した。とはいうものの、私の仕事は海外出張が多く、10日間ほど家を留守にすることもあった。出張の度にたくさんの土産を抱えて帰国する私の姿を社長がどう見ていたかはわからないが、私には子供達への御免なさいを意味したお土産だった。だが子供たちは親が思っているほど寂しいとは感じていないようで、思春期になっていた長男、長女、次女には母親の留守がちょっとした開放感になっていたとは最近本人たちから聞いた。

【後編】へつづく

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

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