ランゲージ・ハウスで働いる先生達はどこから来ているのか!

※2018年に執筆しました。【前編】はこちらから

ローマ

イタリアの有名なマンマニズムは今でも存在するが、父親の存在感は大きい。特に息子との関係は一般的に密である。父親は社会勉強に熱心であり、子供に地域のことを教えたり、自分の仕事のことを教える。したがって父親への信頼感は大きい。

ブラジル

しっかりした家庭ほど、母親が父親を敬っている。また父親も良妻賢母型の女性を求める傾向がある。大黒柱としての父親の存在は大きい。貧富の差が激しいので一概には言えないが、父親は稼いでくる人という観念が存在する。イパネマビーチで寝そべっている父親は休みの日以外見受けない。子供にも働くことを教えるのが父親の仕事という観念がある。

日本

20年前に比べると父親の質向上が見られると感じる。積極的に子育てに参加するという姿勢がある。また子供の教育に関してもプリンシパルを持って取り組んでいる父親が増えたとも感じる。ただこれは一部であり、日本社会全体を見ると、仕事が忙しく母親任せの育児、教育が現状かもしれない。しかしその母親さえ働きに出るとなると、一体誰が子供を育児、教育していくのかが問題になる。学校は教育期間であり、幼稚園は保育もするが、父親でなければできないことは沢山ある。まして幼児期に父親から受けてもらいたい躾もたくさんある。

今一度考えてほしい。

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

このエッセイはアーカイブとして公開しています。この他の黑部のエッセイ・アーカイブをご覧になりたい方は、カテゴリー「ILH History」をご覧ください。

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