幼稚部にてボリウッドダンスクラス中@インターナショナル・ランゲージ・ハウス

2020年3月に執筆しました。

コロナの感染が蔓延する中、殺菌、除菌、消毒を徹底的に行うと同時に、自分の免疫力を高めることも重要である。とは言ってもネット上には掃いて捨てるほどの免疫に関する情報があるので、ここではインドで学んだ方法を共有する。

インドでは生命の源は「太陽」である。朝日は特に大きな力を持つ。これを体内に取り込むには呼吸法が必要だ。腹式呼吸である。鼻から3秒空気を吸い込み一度息を止める。その後ゆっくり口から11秒かけて吐き出す。吐き出す時はハーではなく、口をすぼめてスーと吐き出す。体は太陽に向かい手を合わせる。目を閉じると次第に目の中に真っ赤な空間が色がる。これがエネルギーだと言う意識をしながら、呼吸法を10回繰り返す。できればおヘソに太陽の光をあてることでより効果的になる。次は両手の小指からゆっくりと指を手のひらの内側に織り込んでいく。指の付け根には体の内臓に通じるポイントがある。これに意識を向け腹式呼吸をしながら行う。夜は、特に満月の夜は月からのエネルギーが地上に降りると言われている。免疫力とは身体だけでなく、メンタルな部分にも及ぶ。月からのエネルギーはそこにバランスを与える。窓から月が見えればその方向に向かって座り、親指と薬指で鼻を抑える。薬指の方からゆっくり指を離し鼻で息を吸い込む。同じく3秒。その後一度息を止めて親指側の鼻からゆっくりと息を吐く。これを10回繰り返すうちにすっと気分が落ち着いてくれば成功である。十分な睡眠が取れないことも免疫力の低下につながる。そんな時は大の字になって横たわり、眉間の力、顎の力、奥歯の力を抜く。力の抜けた眉間で自分の好きな場所や好きな人のことを描く。同時に首のテンションを抜き、頭を軽くする。あくまでも意識上のことだがこれに腹式呼吸を加える。これらはヨガの基本でもあるが、私がヨガを学んだ1970代、ヨガ教室は体の具合の悪い人のために開催されていた。またインドでもヨガは医学と結びつきながら行われている。ところがビックシティーではいつのまにかヨガはファッションエクササイズになってしまった。以前ガンジス川の辺りでヨガの真髄を見たが、その周りにはとんでもないオーラーが取り巻いているようで怖いほどだった。自律神経を正し、よく食べ、よく寝て、太陽と月からのエネルギーを取り入れる。これを実践するには若干の努力が必要だが、子育て中の親は病気になれないを合言葉に免疫力を高めて欲しい。

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

このエッセイはアーカイブとして公開しています。更に黑部のエッセイのアーカイブをご覧になりたい方は、カテゴリー「ILH History」をご覧ください。

Archives

Categories