ボブもバスケットを楽しんでいます@インターナショナル・ランゲージ・ハウス

2017年2月に執筆しました。

 長男はピアノ、野球、チェアす、長女はバレエ、サッカー、次女はピアノ、バレエ、体操、次男はサッカーと学習塾、三女はピアノ、水泳・・習い事の御三家はやり尽くしたが、結果どれもものにはなっていない。「出来るようになった」と「ものになった」は全く違う。

誰でも継続して習えば、そこそこの技術は身につく。例えばピアノは小学校の3年間習えばモーツアルトぐらい弾けるが、技術を披露するまでには至らない。水泳も体力や精神力を鍛えるには素晴らしいが、将来に繋げるは少ない。バレエは披露場所が限られ、ある程度の歳になったらプロでない限り人前で踊ることは滅多にない。サッカーも高校ぐらいまで続けてほしいが、塾という強敵に阻まれると高校のチームで優勝する経験はなかなか出来ない。勿論、習い事には幼児期の感性を磨いたいり、体力をつけたり、友達を作ったりというメリットもあるが、複数になると百害あって一利なし、である。NYで当時の月謝は平均¥8,000。5人の子供達に一つの習い事を与えただけで月¥40,000、年間¥480,000。時間と労力も使った。この投資がどこかで還元されたか。答えはノーである。

後編へつづく

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

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