ボブもバスケットを楽しんでいます@インターナショナル・ランゲージ・ハウス

2017年2月に執筆しました。

前編はこちらから

 さて英語である。私たちの周りには英語塾が沢山あり、週一で習う子供も多い。しかし、これが本当に効果をもたらすなら、日本の子供達は既に外国人と会話が出来ているはずである。私は常日頃、英語を習い事のカテゴリーに入れる時代は終わった、と言っている。

何故なら日本以外のアジア諸国は国の政策として英語教育の早期指導の実現と、そのための予算を組んで長期的な教育目標を立てているからだ。英語が話せないと、国の将来に影響する、という考え方には私も同感で、個人の将来に関わることであると思う。英語が話せることが、今後どれだけのメリットとして人生に影響してくるか。アジアの子供達が毎日英語教育を受け、仮に受けられなくても、生活のために一生懸命英語を話そうとする一方で、日本では週一の英語塾でカラーやシェイプなどやっていては、勝負はすぐに決まってくる。重ねて言うが、英語は既に習い事の範疇ではない。

 提案としては、子供がやりたい習い事を1つ、他の時間は語学にあて、残りは想像力を育むために思いっきり遊ばせる。塾へは本当に必要になるまで行かせない。ストイックかもしれないが、今後大学の受験制度が大きく変わることを視野に置いた提案である。以前公園は子供の国だった。神社や空き地も彼らのテリトリーだったが、いつからか子供達の姿が消えてしまった。遊びは習い事の行き帰りにするゲームに変わった。おやつも車の中でスナック菓子をいただきますも言わずに食べることが当たり前になった。子供の成長は早い。習い事に翻弄されている間に親子の絆や、子の創造力を育む時間は失われていく。親として今しか出来ないことを考えて欲しい。

黑部 美子(インターナショナル・ランゲージ・ハウス CEO)

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